スガヤ タケシ   SUGAYA TAKESHI
  菅谷 健
   所属   医学部医学科 腎臓・高血圧内科
   職種   客員教授
言語種別 日本語
発表タイトル 2型糖尿病における定期的走運動のサルコペニア抑制及び腎保護効果の検証
会議名 第64回日本腎臓学会学術総会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 ポスター掲示
講演区分 一般
発表者・共同発表者小竹徹、山田将平、小倉裕司、渡邉詩香、市川大介、田邉淳、永井義夫、菅谷健、大畑敬一、木村健二郎、柴垣有吾、池森敦子
発表年月日 2021/06/18
開催地
(都市, 国名)
横浜市
概要 【目的】2型糖尿病において、定期的走運動がサルコペニアおよび糖尿病性腎臓病の進行を抑制する事を、サルコペニア肥満2型糖尿病モデル(SDT fatty rat)を使用し検証した。
【方法】雄SDT fatty ratを、運動群、非運動群に分け、トレッドミルを用いた走運動を8週齢から16週齢まで行った。16週齢で後肢筋、腎臓を摘出し、筋・腎組織障害を評価した。
【結果】運動群では、非運動群と比較し、体重、血圧、血清インスリン、腎機能、尿中L-FABP、尿細管間質障害は同程度であったが、血糖・血清脂質の有意な低下、筋力・筋量(ヒラメ筋)の有意な増加、酸化ストレスマーカー(尿8-OHdG)・尿アルブミンの有意な低下が認められた。運動群は、非運動群に比べ糸球体硬化は軽度であり、糸球体肥大・腎炎症性サイトカイン(MCP-1)発現は、有意に抑制された。糸球体のeNOSリン酸化は、両群で同程度であった。
【結論】2型糖尿病において、走運動は、糖・脂質代謝を改善し、酸化ストレスを軽減することで、サルコペニアの抑制に加え、腎保護的に作用すると考えられた。