シバガキ ユウゴ   SHIBAGAKI YUGO
  柴垣有吾
   所属   医学部医学科 腎臓・高血圧内科
   職種   主任教授
言語種別 日本語
発表タイトル カフ型カテーテル留置後に血栓症と血流感染症を併発し、救命し得なかった一例.
会議名 第61回日本透析医学会学術集会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 ポスター掲示
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎上原温子, 末木志奈, 岡田絵里, 大平健弘, 上原圭太, 谷澤雅彦, 櫻田勉, 柴垣有吾
発表年月日 2016/06/10
開催地
(都市, 国名)
大阪市
学会抄録 日本透析医学会雑誌 49(Suppl.1),709 2016
概要 【緒言】カフ型カテーテル留置後の合併症で深部静脈血栓症(DVT)と血流感染症は頻度が高い。両者を合併し、敗血症で死亡した例を報告する。
【症例】52歳女性。ループス腎炎による腎不全で血液透析中、左前腕内シャントが閉塞した。重症大動脈弁狭窄症と返血血管の荒廃があり、右大腿静脈にカフ型カテーテルを留置した。術翌日にカテーテル遠位部に巨大なDVTを認めたが、ワルファリンアレルギーと易出血性があり、抗凝固療法は行わなかった。4ヶ月後に発熱を認め、血液培養からCorynebacterium striatumが検出された。カテーテル関連血流感染症(CRBSI)と診断し抗菌薬を投与したが、敗血症性ショックとなった。カテーテル抜去に伴う肺塞栓のリスクを懸念し行った造影CT中に心肺停止となり死亡した。
【結論】カテーテルに巨大血栓形成時、肺塞栓のリスクが高く、本症例では抜去の判断に難渋した。しかし、敗血症性ショックを伴うCRBSIでは致死率が高く、抜去を優先すべきであった。