シバガキ ユウゴ   SHIBAGAKI YUGO
  柴垣有吾
   所属   医学部医学科 腎臓・高血圧内科
   職種   主任教授
言語種別 日本語
発表タイトル 頸部術後副甲状腺機能低下症におけるカルシウムアルカリ症候群(CAS)の疫学的検討.
会議名 第58回日本腎臓学会学術総会
主催者 日本腎臓学会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 ポスター掲示
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎黒屋 紗也香,谷澤 雅彦,冨永 直人,阿久津 征利,肥塚 泉,柴垣 有吾
発表年月日 2015/06/05
開催地
(都市, 国名)
名古屋市
学会抄録 日本腎臓学会誌 57(3),543 2015
概要 【目的】頸部術後の副甲状腺機能低下症に対して投与されるカルシウム(Ca)やビタミンD製剤によるCASの疫学的調査は少なく、実態調査及び腎機能障害との関連を検討した.【方法】3年間で頸部悪性腫瘍摘出術に伴い副甲状腺全摘出を施行された27症例の過去起点コホート研究.全例で副甲状腺自家移植はせず,術後に乳酸Ca,alfacalcidol補充投与を行った.高Ca血症は補正Ca値が10mg/dl以上,急性腎臓病(AKD)の定義は3か月以内でのeGFRの25%以上の低下あるいはCr値の0.3 mg/dl以上の増加で定義した.観察期間中の上記発生割合を記述し,関連のある因子を分析した.【結果】平均年齢は60.1歳,男性が10例であった.高Ca血症は19例(70.4%)と高頻度に認め,発症時期は術後平均381日であった.Alfacalcidol高用量群(3μg/日以上)では有意に高Ca血症の発生数が多かったが,乳酸Ca投与量は関係しなかった.高Ca血症時のAKDの有病割合はCa値10mg/dl以上で52.6%と高かった.高Ca血症とAKD症例の合併10例中,高Ca血症発症後にeGFRが前値の25%以内まで回復しなかったのは4例であった.【結論】術後副甲状腺機能低下症後のCASは頻度が高く,AKDとの関連が示唆された.また腎障害は非可逆性の例も多く術後長期にわたる定期的モニタリングが必須と考えられた.