シライ サユリ   SHIRAI SAYURI
  白井小百合
   所属   医学部医学科 腎臓・高血圧内科
   職種   講師
言語種別 日本語
発表タイトル 腹膜透析導入直後に交通性陰嚢水腫を合併した1例.
会議名 第61回日本透析医学会学術集会
主催者 透析医学会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 口頭
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎松井勝臣, 町田慎治, 大石大輔, 今井直彦, 白井小百合, 櫻田勉, 柴垣有吾
発表年月日 2016/06/10
開催地
(都市, 国名)
大阪市
学会抄録 日本透析医学会雑誌 49(Suppl.1),463 2016
概要 【症例】58歳、男性。原疾患は糖尿病性腎症。SCr 6.3 mg/dlの時点で前医にてPDカテーテル挿入(SMAP法)。術中、術後は合併症なく経過。自宅近くの外来通院を希望され当院紹介受診。SCr 7.11 mg/dl(前医術後21日)の時点で出口部作成、PD導入を行った。出口部作成後、レギュニール 1.5% 1.5 Lの夜間貯留を行った。翌日、右陰嚢水腫を認めPDを中止。非イオン性造影剤を混注したPD液1.5 Lを腹腔内に入れCT撮影を行い、右鼡径管を介した交通性陰嚢水腫と診断した。1週間のPD休止後、再度貯留を行ったが陰嚢水腫を認め、出口部作成から16日後、ヘルニア修復術(MP法)を行い、術後2週間でPDを再開。CAPD(1.5% 1.5 L、3ラウンド)で陰嚢水腫の再発なく経過している。
【まとめ】本症例はPD導入直後に合併した交通性陰嚢水腫に対して、ヘルニア修復術を行い、PDの再開・継続が可能であった。術後のPD中止期間も2週間と短く、外科的治療は有用であった。