オオシマ リュウイチ   OSHIMA RIYUICHI
  大島隆一
   所属   医学部医学科 消化器・一般外科
   職種   講師
言語種別 日本語
発表タイトル 肝炎症性偽腫瘍と肝膿瘍を異時性に来し、S状結腸慢性炎症が由来と考えられた1例
会議名 第457回日本医学放射線学会関東地方会定期大会
主催者 東京慈恵会医科大学
学会区分 地方会
発表形式 ポスター掲示
講演区分 一般
発表者・共同発表者宮川天志, 大島隆一, 相田芳夫, 山田隆之
発表年月日 2021/03/22
開催地
(都市, 国名)
web開催(学会特設HP)
概要 40代男性。視神経脊髄炎の既往でステロイド・血漿交換歴、S状結腸憩室炎で2回の入院・2回の外来治療歴あり。繰り返す憩室炎であり手術も検討されたが、患者拒否あり経過観察となっていた。経過観察の腹部CTで多発肝腫瘤があり、精査が実施された。鑑別として肝腫瘍も考えられたが、炎症反応上昇と倦怠感があり、炎症性病変も考慮され、抗生剤が投与された。症状の緩和は得られたが、経過で腫瘤に増大があり、腫瘤の診断目的に生検が実施された。組織学的所見では腫瘍性病変はなく、線維組織増生と炎症細胞浸潤が見られ、炎症性偽腫瘍の診断となった。NSAIDSが投与され、経過で肝腫瘤には縮小化が得られた。確定診断6ヶ月後の経過観察腹部CTで別の部位に肝膿瘍が出現し、抗生剤治療およびドレナージが実施された。腹部CTでS状結腸壁肥厚と周囲膿瘍様の所見が継続的に見られていたため、結腸慢性炎症から経門脈的に肝臓に細菌が移行した可能性が考えられた。