クドウ ヒロヤ   KUDO HIROYA
  工藤浩也
   所属   医学部医学科 腎泌尿器外科学
   職種   助教
言語種別 日本語
発表タイトル 当院における先行的腎移植の特徴.
会議名 第51回日本移植学会総会
主催者 日本移植学会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 口頭
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎岡田 恵理,谷澤 雅彦,小板橋 賢一郎,工藤 浩也,中澤 龍斗,佐々木 秀郎,佐藤 雄一,力石 辰也,柴垣 有吾
発表年月日 2015/10/02
開催地
(都市, 国名)
熊本市
学会抄録 移植 50巻総会臨時,316 2015
概要 【緒言・目的】先行的腎移植(PEKT)は様々な利点を有しており、CKD診療ガイド2013でも推奨されている。PEKTの実施は対象者を日々診療している腎臓内科医に依るところが大きいと考えられている。現在のPEKTの現状と問題点を検討する。【方法】2009年10月から2015年5月までに当院で生体腎移植を行った連続80例、PEKT群(P群)17例、非PEKT群(非P群)63例を対象とした。両群間での基礎データおよび初診から移植期間、移植後入院期間、1年後の腎機能(1年経過症例のみ)を比較検討した。またP群の中でも早期紹介群(n=9 eGFR≧10)と晩期紹介群(n=8 eGFR<10)に分けて移植前の各種パラメーターについて比較検討した。【結果】本対象群のPEKTの半数は2014年以降の1.5年間で行っていた。またPEKTの12/17例(71%)は当院および関連施設の腎臓内科医からの紹介であった。P群と非P群では年齢、性別に差は認めなかったが、初診から移植期間はP群で短い傾向にあった。移植後入院期間がP群17日、非P群23日で有意に短かった。1年後腎機能は両群で差がなかった。P群間での早期・晩期紹介での比較では、早期紹介群の方が有意に貧血のコントロールが良好であり、早期紹介群の多くは2013年以降の移植であった。【まとめ】当院のPEKTの占める割合は近年増加し、比較的早い段階で移植外来へ紹介されていた。移植施設である当院腎臓内科からのPEKT紹介は多いが、他施設からの紹介は少なかった。