セイケ ヒロキ   SEIKE HIROKI
  清家大樹
   所属   医学部医学科 解剖学(人体構造)
   職種   助教
言語種別 日本語
発表タイトル ペルー北部高地エル・パラシオ遺跡における儀礼的コンテクストと動物利用― 2012 年発掘資料の予備調査 ―
会議名 古代アメリカ学会第30回研究大会
主催者 古代アメリカ学会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 口頭
講演区分 一般
発表者・共同発表者清家大樹, 渡部森哉
発表年月日 2025/12/07
国名 日本
開催地
(都市, 国名)
大阪府吹田市, 日本
開催期間 2025/12/06~2025/12/07
概要 本発表は、ペルー北部高地に位置するエル・パラシオ遺跡(800〜1000年)における動物考古学的調査の速報である。エル・パラシオはワリ帝国(600〜1000年)の北部高地における行政センターであり、その宗教的・政治的機能を理解する上で重要な資料を提供する。発表者はこれまで2008 年および 2010 年の発掘資料を分析し、同遺跡における動物利用の様相を検討してきた。今回は新たに2012年に発掘が行われたB2区の儀礼的コンテクストが確認された空間から出土した動物骨資料を主な対象とし、予備的な検討を行った。 調査方法については、出土した動物骨資料を対象に形態的特徴の観察を進め、種を同定し、解体痕などの骨に見られる特徴について記録を行った。これまでの観察では、南米ラクダ科動物が多数を占める傾向が確認されており、一部には解体痕が認められている。ペルー中央高地のフニン高原などアンデス地域で独自に家畜化された南米ラクダ科動物は、現代では荷駄利用や獣毛利用など二次的な利用が主で食用は限定的である。しかし、先スペイン期の遺跡から出土する骨にはしばしば解体痕が認められる。また、ラクダ科家畜は豊穣と繁栄の象徴とされ、犠牲として供されるほか、儀礼に伴う饗宴で食されることも知られている。今回の資料は、こうした利用形態の一端をうかがわせるが、詳細は今後の検討を要する。また、少数ながらシカや大型ネコ科動物、クイなど他の動物も含まれており、それらの動物が果たした役割について考えることも重要であり、今後の分析対象となる。 これらの知見は、2008年・2010年発掘資料の分析で示された動物利用の傾向と照合することで、エル・パラシオ遺跡における動物利用の変化や儀礼上の位置づけを考察するための材料となる。本発表では、これらの知見を踏まえ、エル・パラシオ遺跡における儀礼的コンテクストが確認された空間における動物利用について速報的に報告する。
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