ホシノ セイコ   HOSHINO SEIKO
  星野誠子
   所属   医学部医学科 解剖学(機能組織)
   職種   研究技術員
言語種別 日本語
発表タイトル 横紋筋融解症に伴う急性腎障害におけるヒトL型脂肪酸結合蛋白(L-FABP)の役割
会議名 第68回日本腎臓学会学術総会
主催者 東京大学大学院医学研究科
学会区分 全国規模の学会
発表形式 ポスター掲示
講演区分 一般
発表者・共同発表者井上 一歩、星野 誠子、片山 きみえ、浅野 純子、赤木 崇将、大畑 敬一、菅谷 健、木村 健二郎、池森 敦子
発表年月日 2025/06/20
開催地
(都市, 国名)
横浜市
開催期間 2025/06/20~2025/06/22
学会抄録 日本腎臓学会誌 67(4),536 2025
概要 【目的】横紋筋融解症(RM)による急性腎障害(AKI)の発症には、鉄依存的な脂質過酸化に伴う細胞死フェロトーシスが関与する。ヒト近位尿細管に発現するL型脂肪酸結合蛋白(L-FABP)は抗酸化作用を有することから、L-FABPのRMによる腎フェロトーシスおよびAKIへの影響を検討した。【方法】近位尿細管にL-FABP発現を認めない野生型(WT)マウスと、ヒトL-FABP染色体遺伝子導入(Tg)マウスを使用した。WTとTgマウスをRM群(50% グリセロール/PBSを筋注)とコントロール群(PBSを筋注)の2群に分け、大腿四頭筋への筋注1日後(day1)および3日後(day3)の腎障害程度を比較した。【結果】day1ではWT-RM群とTg-RM群の腎障害は同程度であったが、day3ではTg-RM群はWT-RM群より有意に軽度であった。過酸化脂質(4HNE)は、Tg-RM群がWT-RM群に比べ有意に低値であった。Tg-RM群では、WT-RM群と比較し、フェロトーシス促進関連蛋白(Cox2)は有意に低値であり、フェロトーシス抑制系蛋白(xCT-GPX4)は、有意に高値であった。【結論】L-FABPは、抗酸化作用により過酸化脂質を減少させ、フェロトーシスを抑制することによりAKIを軽減する可能性が示された。