スガヤ タケシ   SUGAYA TAKESHI
  菅谷 健
   所属   医学部医学科 腎臓・高血圧内科
   職種   客員教授
言語種別 日本語
発表タイトル 糖尿病性腎臓病の進行抑制効果を有する習慣的走運動の骨格筋への影響
会議名 第66回日本腎臓学会学術総会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 ポスター掲示
講演区分 一般
発表者・共同発表者〇小竹徹, 山田将平, 渡邉詩香, 市川大介, 井上一歩, 菅谷健, 木村健二郎, 柴垣有吾, 池森敦子
発表年月日 2023/06/09
国名 日本
開催地
(都市, 国名)
神奈川県横浜市
開催期間 2023/06/09~2023/06/11
学会抄録 日本腎臓学会誌 65(3),305 2023
概要 【目的】2 型糖尿病における習慣的走運動が,糖尿病性腎臓病(DKD)の進行を抑制したことを昨年報告しており,本研究では腎臓保護作用を示す運動の骨格筋への影響を検討した.
【方法】雄 SDT fatty rat(n=12)とその野生型である雄 SD rat(n=10)を使用し,それぞれ運動群,非運動群の 2 群に分け,トレッドミルを用いた走運動を 8 週齢から 16 週齢まで行った.12,16週齢で体重及び四肢の筋力測定を行い,16 週齢で後肢筋を摘出し,サルコペニア評価と分子生物学検討を行った.
【結果】SDT fatty rat の運動群では非運動群と比較し,筋力が有意に増加し,長趾伸筋では筋量及び type IIb 筋線
維横断面積の有意な増加を認めた.SDT fatty rat では筋蛋白合成系分子(IGF—1, p-S6K)の著明な発現抑制を認め,運動による発現増加を認めなかった.長趾伸筋では筋蛋白分解系分子(Murf1)の発現増加を認めたが,運動
により有意に発現が抑制された.又,長趾伸筋では運動により血管内皮細胞関連分子(CD31, IRS2, p-eNOS)の有意な発現増加を認めた.
【結論】2 型糖尿病において,腎臓保護作用を示す習慣的走運動は,長趾伸筋の血管新生を促進し,筋委縮を抑制する可能性が示された.