研究者情報 | |
コモリ マナブ
KOMORI Manabu 小森 学 所属 医学部医学科 耳鼻咽喉科学 職種 主任教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 当院で経験した耳硬化症の一症例 |
会議名 | 第9回青葉区医師会学術集談会 |
主催者 | 青葉区医師会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | 釼持 睦、小森 学 |
発表年月日 | 2023/03/11 |
国名 | 日本 |
開催地 (都市, 国名) | 横浜市青葉区 |
開催期間 | 2023/03/11~2023/03/11 |
概要 | 耳硬化症は中耳腔にある耳小骨の動きが悪くなる病気で、女性に多く思春期に発症しやすく、妊娠によって急激に両側の聴力が悪化すると言われている。そのため女性ホルモンが関与していると考えられているが遺伝性要因やウイルス感染も関連があるようだ。症状は耳閉塞感ではじまり、ゆっくりと進行するので自覚しない場合が多い。日本人は稀で国内での耳疾患の約1%に過ぎないため、耳鼻科医ですら見逃してしまうことがある。今回は、当院で耳硬化症を遭遇し、良好な結果を得たので報告する。症例は67歳女性、学生時代から難聴があり補聴器を使用していた。難聴が進行したので補聴器買い替え目的で補聴器専門店から当院へ紹介され、聴力検査結果から耳硬化症を疑い大学病院で診断、両耳手術治療を行い聴力改善、その結果手術後は補聴器なしで生活出来るようになった。
難聴は治せるものと治りにくいものがある。治せるものは早期に治療を施し改善させ、難しいものは補聴器や新たに開発された人工聴覚器を利用することで患者のQOLを向上させるべきと考えている。 |