研究者情報 | |
タナベ ジュン
TANABE JUN 田邉 淳 所属 医学部医学科 腎臓・高血圧内科 職種 助教 |
|
言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 習慣的走運動によるサルコペニア及び糖尿病性腎臓病の進行抑制効果の検証 |
会議名 | 第65回日本腎臓学会学術総会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | ポスター掲示 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | 小竹徹, 山田将平, 小倉裕司, 渡邉詩香, 市川大介, 井上一歩, 星野誠子, 田邉淳, 菅谷健, 永井義夫, 木村健二郎, 柴垣有吾, 池森敦子 |
発表年月日 | 2022/06/11 |
開催地 (都市, 国名) | 兵庫県神戸市 |
概要 | 【目的】2型糖尿病において、習慣的走運動がサルコペニアおよび糖尿病性腎臓病の進行を抑制する事を、サルコペニア肥満2型糖尿病モデル(SDT fatty rat)を使用し検証した。
【方法】雄SDT fatty ratとその野生型である雄SD ratを、運動群、非運動群に分け、トレッドミルによる走運動を8週齢から16週齢まで行った。16週齢で後肢筋、腎臓を摘出し、筋・腎組織障害を評価した。 【結果】SDT fatty ratの運動群では、尿アルブミンや尿L-FABPの有意な増加抑制、糸球体肥大やメサンギウム基質増生(Collagen type Ⅳ)の有意な抑制、尿細管間質の炎症(ED-1)・線維化Collagen type Ⅲ)の軽減、糸球体eNOS活性、腎脂質代謝関連蛋白(MCAD、PGC1α)発現の有意な増加を認めた。又、SDT fatty ratの運動群では、非運動群と比較し、筋力が維持され、長趾伸筋で筋量・筋断面積の有意な増加を認めた。 【結論】サルコペニア肥満2型糖尿病において、習慣的走運動は、サルコペニアの進行抑制に加え、糸球体内皮細胞機能を維持し、腎臓において脂質代謝を改善させ、腎保護的に作用すると考えられた。 |