研究者情報 | |
スガヤ タケシ
SUGAYA TAKESHI 菅谷 健 所属 医学部医学科 腎臓・高血圧内科 職種 客員教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 糖尿病性腎臓病を伴う2型糖尿病におけるGLP−1受容体作動薬のサルコペニア抑制効果の検討 |
会議名 | 第11回日本腎臓リハビリテーション学会学術集会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | 山田将平, 田邉淳, 小倉裕司,菅谷健, 永井義夫, 渡邉詩香, 市川大介, 木村健二郎, 柴垣有吾, 池森敦子 |
発表年月日 | 2021/03/20 |
開催地 (都市, 国名) | Web開催 |
学会抄録 | 175 2021 |
概要 | 糖尿病性腎臓病(DKD)を伴う2型糖尿病において、GLP-1受容体作動薬(GLP-1RA)のサルコペニアに対する進行抑制効果を検討した。【方法】DKDおよびサルコペニアを発症する2型糖尿病雄ラット(SDT fatty rat)を3群{control群, GLP-1RA群, 血糖と血圧がGLP-1RA群と同程度のインスリン-ヒドララジン投与(Ins-Hyd)群}に分け、薬剤を8~16週齢まで投与した.4週間毎に体重、血糖、血圧、筋力を測定、16週齢で下肢骨格筋(ヒラメ筋)を採取した。【結果】GLP-1RA群とIns-Hyd群では経過中の血糖, 血圧の有意な差は認めなかったが, Ins-Hyd群では有意に体重増加を認めた。 筋力, 筋重量,横断筋線維面積は群間で有意な差を認めなかった。ヒラメ筋のWestern blotでは、GLP-1RA投与群で筋蛋白合成系に関わるAktのリン酸化がcontrol群と比較し有意に上昇し, S6Kのリン酸化は上昇傾向を示した. また, GLP-1RA群では、ヒラメ筋のCytochrome c oxidase subunit 5B発現とCitrate synthase活性は有意に高値であった.
【結論】DKDを伴う2型糖尿病において, GLP-1RAは筋蛋白合成系およびミトコンドリア機能の活性化によりサルコペニアの進行抑制に関与する可能性がある。 |