研究者情報

シバガキ　ユウゴ   SHIBAGAKI YUGO   柴垣有吾    所属   医学部医学科 腎臓・高血圧内科    職種   主任教授
言語種別	日本語
発表タイトル	アンジオテンシンII type 1a受容体（AT1a）欠損は、腎虚血再灌流後の慢性腎障害を抑制する
会議名	第63回日本腎臓学会学術総会
学会区分	全国規模の学会
発表形式	ポスター掲示
講演区分	特別講演・招待講演など
発表者・共同発表者	藤田陽子,菅谷健,大畑敬一,市川大介,井上一歩,星野誠子,木村健二郎,柴垣有吾,池森敦子
発表年月日	2020/08
開催地 （都市, 国名）	横浜
概要	アンジオテンシンII type 1a受容体（AT1a）の活性化抑制が、腎虚血再灌流後の慢性腎障害を抑制することを、AT1a欠損（Ko）マウスを用いて検証した。【方法】野生型（WT）およびKoマウスを使用し、右腎臓を45および60分間クランプする腎片側虚血再灌流（IR）モデルを作成し、10週後に腎臓を摘出した。コントロールは、左腎とした。【結果】オスWTマウスでは、IR腎の著明な萎縮、近位尿細管脱落、間質線維化が認められたが、オスKoマウスでは、それらが有意に抑制された。また、メスマウスにおいても、同様の傾向が観察された。さらに、Koマウスでは、WT マウスと比較し、有意な血圧低下を認めたため、WTマウスにヒドララジンを投与し、Koマウスと同程度の血圧を維持したが、ヒドララジン投与による腎障害の軽減は認められなかった。現在、腎RNAシークエンスを行い、AT1a欠損による腎萎縮抑制メカニズムを解析中である。【結論】急性腎障害後のアンジオテンシンII受容体抑制薬の投与は、その後の慢性腎臓病の発症・進展を抑制する可能性が示唆された。