研究者情報 | |
サイトウ ユウキ
SAITO YUKI 齋藤祐貴 所属 医学部医学科 放射線診断・IVR学 職種 助教 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | バネ靭帯損傷のMRI診断:2D MRIとisotropic 3D MRIによる検討 |
会議名 | 第34回日本整形外科学会基礎学術集会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | ポスター掲示 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎木村 裕介, 橘川 薫, 斎藤 祐貴, 三村秀文, 秋山 唯, 三井 寛之, 仁木 久照 |
発表年月日 | 2019/10/18 |
開催地 (都市, 国名) | 神奈川、東京 |
概要 | 【背景と目的】後脛骨筋およびバネ靭帯は足アーチを支える支持組織である。バネ靱
帯はsuperomedial calcaneonavicular ligament (SmCNL), medioplantar oblique ca lcaneonavicular ligament (MpoCNL), inferoplantar longitudinal calcaneonavicu lar ligament (IplCNL)で構成される。足関節MRIは通常2D MRIで評価されるが、isot ropic 3D MRIでは任意断面が再構成可能であり、体軸に対し斜走する靭帯の診断に有 用な可能性がある。今回臨床的にバネ靭帯損傷の可能性がある症例について2D MRIと isotropic 3D MRIの有用性を比較検討した。【対象と方法】2018年1月~2019年3月ま での間にisotropic 3D 画像を含むMRIが行われた後脛骨筋腱機能不全(PTTD)7例、 外脛骨障害4例の計11症例を対象とした。平均年齢は51.9歳(12~79)、男性3名、女 性8名であった。MRI機器はPhilips社製1.5T Achievaと3.0T Ingeniaを使用した。後 脛骨筋腱の短軸像となる2Dプロトン密度強調斜冠状断とisotropic 3D プロトン密度 強調像をワークステーションを使用し評価した。バネ靭帯の3コンポーネントについ て、靭帯の描出能(評価可能、見えるが評価困難、見えない)、連続性、たわみ、信 号強度、損傷の有無を評価した。後脛骨筋腱の断裂も評価した。画像評価は3名の放 射線科医が合議にて行った。【結果】バネ靭帯描出能について、靭帯の評価が可能で あった症例はSmCNLでは2D MRI、isotropic 3D MRIともに全症例、MpoCNLは2D MRIで は9例、isotropic 3D MRIでは11例、IplCNLは2D MRIでは2例、isotropic 3D MRIでは 10例であった。後脛骨筋腱はPTTD 7例中の全例、外脛骨障害はの2例で部分損傷を認 めた。SmCNLの損傷はPTTDの全例、外脛骨障害の2例で認めた。SmCNLでは2D MRI、iso tropic 3D MRIともに靭帯欠損部(gap)が4症例で認められた。【結論】isotoropic 3D MRIは2D MRIよりも靭帯描出能が高く、特にIplCNLは2D MRIでは評価困難な場合が 多かった。 |