研究者情報 | |
クボキ ソウタ
KUBOKI SOTA 久保木想太 所属 大学病院 超音波センター 職種 臨床検査技師 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 術前に胃との連続性評価が難しかった妊娠合併の巨大胃GIST |
会議名 | 第55回日本医学放射線学会秋季臨床大会 |
主催者 | 日本医学放射線学会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | ポスター掲示 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎藤川あつ子、和田慎司、森本毅、久保木想太、桜井正児、近藤春裕、小泉哲、小池淳樹、三村秀文 |
発表年月日 | 2019/10/18 |
開催地 (都市, 国名) | 名古屋、愛知 |
概要 | 症例は妊娠24週の妊婦で、突然発症の腹痛で緊急来院した。超音波にて上腹部に多血性で出血を伴う巨大な腫瘍性病変を認めたため、引き続いて非造影CTと腹部MRIを行った。病変は胃体部腹側に接し、右胃大網動脈から血流を得ていた。超音波にて再度、周囲との関係の評価を行い、胃壁との連続性は明らかではないと判断し、大網由来の肉腫性病変を中心に鑑別を挙げた。臨床的に出血が緩徐であるが、継続していたこと、妊娠経過中での腫瘍サイズの急速増大の可能性が示唆されたたため、妊娠中ではあったが、来院4日目に開腹切除が施行された。手術所見で腫瘍は胃壁と連続性を有していて、接触部の胃とともに摘出された。病理組織はGISTであった。今回、術前に胃との連続性を評価しきれなかった点は、局所分解能、リアルタイム性に優れた超音波の所見を信用しすぎた部分にあった。検査時動画を見直すと、後方視的には胃壁との連続性が疑われる部位も確認できた。胃から外方性発育した巨大な腫瘍で、胃との接触部分が短いために、接点を見落としたものと考えられた。今後のピットフォールとして重要視すべき点であると考え報告した。 |