研究者情報 | |
フルタ シゲユキ
FURUTA SHIGEYUKI 古田繁行 所属 医学部医学科 小児外科 職種 主任教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 小児腹部鈍的外傷における画像検査とその適応を再考する |
会議名 | 第 54 回日本小児放射線学会学術集会 |
主催者 | 日本小児放射線学会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎藤川 あつ子、松本 純、齋藤 祐貴、武井 洋平、中井 義知、大出 創、宮川 天志、島 秀樹、古田 繁行、北川 博昭 |
発表年月日 | 2018/06/15 |
開催地 (都市, 国名) | 羽田、東京 |
概要 | 小児外傷症例には,高エネルギー受傷機転で受傷後即来院する群と,非高エネルギー群で受傷からある程度の時間が経過した後に症状を訴えて来院する群がある。前者に対しては治療対象となる病態を評価する上で早い段階でCT が積極的に用いられるが,後者に対しては,多少の時間がかかっても被ばく軽減を重視した検査選択が求められる。そこで,今回我々は,当院で過去5 年間にCT 検査を行った18 歳以下の肝・脾損傷症例(肝15 例,脾10 例)の受傷機転,臨床所見,損傷形態および経過などから,至適画像検査プロトコルを検証する事とした。受傷後2 時間以上経過した日本外傷学会分類2 型以上の症例では,腹水が必ず検出され,3 型に限ると,より多量の腹水が観察された。このことから,受傷後2 時間の時点でFAST が陰性の症例は2 型未満の可能性が推察され,このような時間的猶予のある症例では,検査前確率が低いと見積もられるCT 検査を,超音波検査やMRI 検査で代替出来る可能性があると考えられた。CT 撮像プロトコルに着目すると,これまで活動性出血,仮性動脈瘤の検出に造影2 相撮像を行ってきたが,Split bolus 法を用いて動脈内造影剤濃度の高い,平衡相の画像を1 相で撮像することで,被ばく低減が可能となる。今回2 例の遅発性脾仮性動脈瘤増大があったが,いずれも初回には検出されず,2 相撮像を行ったとしても仮性動脈瘤を初期から検出するのは難しかった |