研究者情報 | |
トモチカ ケン
TOMOCHIKA KEN 友近 顕 所属 医学部医学科 整形外科学 職種 助教 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 当院で使用したVerSys®︎ステムの臨床成績とX線学的評価の検討 |
会議名 | 第44回日本股関節学会 |
主催者 | 山本 謙吾 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎小泉英樹, 山本豪明, 遠藤亜沙子, 友近顕, 増田敏光, 仁木久照 |
発表年月日 | 2017/10/20 |
開催地 (都市, 国名) | 東京 |
概要 | 【目的】当院でこれまで使用してきた近位固定型ストレートステムであるZIMMER社製のVersysステムを用いた人工股関節全置換術(以下THA)と人工骨頭置換術(BHA)について、臨床成績およびステム周囲のX線学的変化について調査することである。【方法】対象は2000年1月から2007年3月の間に当院においてTHA・BHAを施行した215関節のうち、Versysステムを用いて術後2年以上経過観察が可能であった48例50関節(女性37例39関節、THA 41関節)である。手術時平均年齢は69.8歳(49〜87歳)、術後平均経過観察期間7年10ヶ月。原疾患は変形性股関節症30関節、リウマチ性股関節症4、大腿骨頭壊死症4、急速破壊型股関節症3、大腿骨頚部骨折9であった。臨床評価として、術前と最終経過観察時のJOA scoreを調査した。X線学的評価として、大腿骨髄腔形状(Dorr分類)と術直後のステム内外反挿入角度、最終経過観察時のcortical hypertorophy(CH)、spot welds(SW)、pedestal、radiolucent line(RLL)、stress shielding(SS)、subsidence、および術後のステム生存率を調査した。【結果】JOA scoreは術前平均45.0から最終経過観察時平均79.5に改善を認めた。術前Dorr分類はTypeA 3関節、B 37、C 10であった。ステム挿入角は平均1.2°の内反で、CHは5関節、SW 14、RLL 2に認めた。SSは3度が33関節と最多で、subsidenceは平均1.4mmを24関節で認め、全例とも非進行性であった。経過中のステム生存率は100%であった。【考察】Versysステムはsubsidenceが少なく、初期固定に問題が少ない一方で、長期的にはSSを認める例が多く、注意深い経過観察が必要である。 |