サクラダ ツトム   SAKURADA TSUTOMU
  櫻田 勉
   所属   医学部医学科 腎臓・高血圧内科
   職種   教授
言語種別 日本語
発表タイトル 腎血管性高血圧に対し罹患腎の摘出が有効であった若年女性の一例.
会議名 第46回日本腎臓学会東部学術大会
学会区分 地方会
発表形式 ポスター掲示
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎小波津香織, 工藤浩也, 中澤龍斗, 佐々木秀郎, 櫻田勉, 柴垣有吾, 力石辰也
発表年月日 2016/10/08
開催地
(都市, 国名)
東京都
概要 【症例】28歳,女性【現病歴】中学生の頃より高血圧を指摘されていた. 2012年高レニン,高アルドステロン血症,造影CTで右腎動脈の75%狭窄を認め,腎血管性高血圧と診断された.2013年にバルーンによる拡張術を施行するも,4日後に99%の再狭窄,腎梗塞を認めたため経皮的腎動脈形成術(PTRA)を行った.2014年造影CTでステント内閉塞を認め,妊娠希望のためRAS阻害薬からCa拮抗薬へ変更するも多剤・高用量を要し,治療抵抗性高血圧に関してセカンドオピニオン目的に当科受診となった.【入院後経過】右腎の高度萎縮,レノグラムで右無機能腎と診断,血管内治療による再狭窄のリスクも考慮し,腹腔鏡下右腎摘出術を施行した.術後はヒドララジン30mg/日にて良好な血圧コントロールを得て退院となった.【考察】腎血管性高血圧に対し薬物治療,PTRA,腎血管再建術等が主に行われるが,PTRA困難例でコントロール不良の高血圧,無機能腎,萎縮腎がある場合には腎摘出術が選択されることがある.今回片側腎動脈狭窄による難治性高血圧に対し,腎摘出により血圧改善を認めた一例を経験したため,文献学的知見を加えて報告する.