研究者情報 | |
タキ ヤスヒロ
TAKI YASUHIRO 瀧 康洋 所属 医学部医学科 腎臓・高血圧内科 職種 助教 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 透析導入後に度重なる痛風発作と痛風結節の消失を認めた血液透析患者の1例. |
会議名 | 第46回日本腎臓学会東部学術大会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | ポスター掲示 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎長岡可楠子, 古澤彩美, 村澤昌, 瀧康洋, 内田大介, 鈴木智, 河原崎宏雄 |
発表年月日 | 2016/10/08 |
開催地 (都市, 国名) | 東京都 |
概要 | 症例:糖尿病、高血圧を合併した50代男性。再発する痛風関節炎に対し近医でNSAIDsを処方されたものの症状改善せず、当院を受診した。当院受診時、両手指、両母趾に痛風結節を認めた。その際すでに腎機能はCr 2.29 mg/dlとCKDを認めた。当院入院後、痛風関節炎に対してはCKDがありNSAIDsは使用しにくかったため、ステロイドの内服を行った。発作消失後、尿酸値のコントロールを行ったがフェブキソスタット60mg/日、ベンズブロマロン100mg/日まで漸増し、度重なる痛風発作に対してPSLを頓用しながら治療を継続したところ、2年ほどで13mg/dl前後あった尿酸値は4-5mg/dl台までコントロールされた。しかしその間、基礎疾患に加え痛風腎、NSAIDs腎症などの併存もあってか腎機能はCr 9.33 mg/dlまで悪化し、血液透析導入となった。その後、尿酸値7-8mg/dl台と高値であるものの痛風発作は生じなくなった。また約1年後には多関節の痛風結節の消失を認めた。考察:各々の文献によると、CKDに伴い痛風発作の閾値は高くなるとの報告が多く、また透析患者ではさらに痛風発作の頻度は減るとされている。CKDと痛風に関して多少の文献的考察を交えて報告する。 |