研究者情報 | |
シバガキ ユウゴ
SHIBAGAKI YUGO 柴垣有吾 所属 医学部医学科 腎臓・高血圧内科 職種 主任教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | ステロイド治療後に蛋白尿寛解に至るも血尿が残存したIgA腎症患者の腎予後の検討. |
会議名 | 第59回日本腎臓学会学術総会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎白井小百合, 市川大介, 柴垣有吾, 安田宣成, 安田隆, 川村哲也 |
発表年月日 | 2016/06/19 |
開催地 (都市, 国名) | 横浜市 |
概要 | 【目的】ステロイド治療後、蛋白尿寛解に至るも血尿は非寛解となったIgA腎症患者の腎予後を検討する。【対象・方法】2002年〜2004年に初回腎生検を行い、厚労省IgA腎症分科会後方視的多施設共同大規模研究に登録された患者のうち、腎生検時の尿蛋白>0.5g/gCrでステロイド治療を行い、投与開始1年半後に尿所見を追跡できた257例中蛋白尿寛解に至った177症例を対象とした。これらを血尿寛解例(A群)と血尿非寛解例(B群)の2群に分け、血清Crの1.5倍化のイベント発生率を比較した。【結果】年齢36.8±13.4歳、尿蛋白1.68±1.66g/日、eGFR 74.2±24.9ml/min/1.73m2、観察期間は6.77±3.08年であった。血清Crの1.5倍化のイベント発生率は、A群では111例中4例(3.6%)、B群では66例中1例(1.5%)であり、Log Rank testにおいてχ2=0.451, P=0.502と有意な差は認められなかった。【結論】IgA腎患者では、ステロイド治療後1年半の時点で蛋白尿寛解に至った場合、血尿非寛解であっても追加治療なく腎機能は保たれる可能性が示唆された。今後はそれらと組織所見との関係も検討する必要があると思われる。 |