研究者情報 | |
サクラダ ツトム
SAKURADA TSUTOMU 櫻田 勉 所属 医学部医学科 腎臓・高血圧内科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 免疫グロブリン不応例の川崎病患児に対し血漿交換を施行した一例. |
会議名 | 第61回日本透析医学会学術集会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎横田啓, 末木志奈, 北見美穂, 岡田絵里, 岡本岳史, 櫻田勉, 柴垣有吾 |
発表年月日 | 2016/06/12 |
開催地 (都市, 国名) | 大阪市 |
学会抄録 | 日本透析医学会雑誌 49(Suppl.1),610 2016 |
概要 | 【症例】5歳男児。発熱、頸部リンパ節腫脹、眼球結膜充血、口唇発赤、手掌紅斑、皮疹が出現し、他院にて川崎病と診断され、PSL2mg/kg/日、免疫グロブリン静注(IVIG)2g/kg、アスピリン30mg/kg/日を開始されたが、発熱、炎症反応高値が持続したため、当院に転院となった。インフリキシマブを開始したが、反応に乏しかったため、第9、10病日に血漿交換を2回施行したところ、解熱し、症状が改善した。その後の心エコーで有意な冠動脈拡張を認めていない。
【考察】川崎病では冠動脈瘤が予後を左右する重篤な合併症であり、その予防が重要となる。IVIG不応例ではステロイド、インフリキシマブが用いられるが、いずれも奏功しない症例では血漿交換が検討される。冠動脈瘤を有意に減少させると報告されており、本症例でも血漿交換が有効であったと考えられた。 【結論】IVIG不応例の川崎病では冠動脈瘤の予防のため、適切な時期を逸さず血漿交換を施行することが重要である。 |