研究者情報 | |
シバガキ ユウゴ
SHIBAGAKI YUGO 柴垣有吾 所属 医学部医学科 腎臓・高血圧内科 職種 主任教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | CKD教育入院が腎機能低下速度へ及ぼす影響とその要因に関する影響とその要因に関する検討. |
会議名 | 第59回日本腎臓学会学術総会 |
主催者 | 日本腎臓学会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | ポスター掲示 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎北見美穂, 櫻田勉, 小板橋賢一郎, 柴田みち, 平木幸治, 柴垣有吾 |
発表年月日 | 2016/06/18 |
開催地 (都市, 国名) | 横浜市 |
概要 | 【背景】当院ではCKD教育入院パスを導入して以来,これまでに200名以上の患者が入院している.多くの患者で入院後に腎機能低下速度(ΔeGFR)が緩徐となることが明らかとなっているが,その要因については検討されていない.CKD教育入院を境にΔeGFRが改善したresponderと悪化したnon-responderに分け,背景因子を比較した.【目的】2011年1月から2014年10月までに入院した患者のうち,入院前後6カ月でのeGFRが測定されていた93名(年齢70.2±10.8,男性68名,女性25名,糖尿病45名)を対象とした.また,CKDstage毎のΔeGFRを比較し,responderとnon-responderの背景を比較した.【結果】全患者における入院前ΔeGFRは退院後ΔeGFRと比べて改善を認めた(中央値:-0.55ml/min/1.73m2/month vs -0.33ml/min/1.73m2/month, p<0.001).CKDstage3では改善しなかったが,stage4(p=0.001),stage5(p=0.017)では有意な改善を認めた.stage4,5の患者においてresponder(46名)とnon-responder(27名)の背景を比較したところ,responderでは有意に握力が強い(27.6±8.7kg vs 22.4±7.5kg, p=0.012)ことが明らかとなった.【結語】握力の強いCKDstage4,5の患者では教育入院によりΔeGFRが改善する可能性がある. |