研究者情報 | |
ワタナベ シイカ
WATANABE SHIIKA 渡邉詩香 所属 医学部医学科 腎臓・高血圧内科 職種 助教 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | メトロニダゾールによる末梢神経障害を生じた血液透析の1例. |
会議名 | 第61回日本透析医学会学術集会 |
主催者 | 日本透析医学会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | ポスター掲示 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎内田大介, 渡邉詩香, 岡本岳史, 小島茂樹, 金城永幸, 櫻田勉, 柴垣有吾 |
発表年月日 | 2016/06/11 |
開催地 (都市, 国名) | 大阪市 |
学会抄録 | 日本透析医学会雑誌 49(Suppl.1),810 |
概要 | 【症例】72歳女性多発性嚢胞腎による末期腎不全のため、7年前から週2回の維持血液透析中。悪寒を伴った高熱と上腹部痛が出現、入院精査で大腸菌菌血症・肝嚢胞感染と診断、セファゾリンとメトロニダゾール(MNZ:1回500mgを1日3回)で2週の静注治療を行い、ST合剤とMNZを継続、合計2ヶ月程度の治療を予定した。MNZ治療開始6週間頃から四肢しびれと脱力感が出現、薬剤性神経障害の診断でMNZを中止するも、末梢神経障害は遷延した。
【考察】嫌気性菌に対する治療薬にMNZが選択されることがあり、主な副作用である神経障害は累積投与量に依存すると報告されている。約9割は肝臓で代謝され、1割弱が尿中と糞便中に排泄されるが、透析患者への投与量の推奨は、通常量(1500mg/日)から減量(250mg/日)と大きく異なる。今後として、透析患者へのMNZの投与症例の蓄積が求められる。 【まとめ】血液透析患者に対するMNZの投与量へ一定の見解はなく、十分に副作用に配慮する必要がある。 |