研究者情報 | |
シバガキ ユウゴ
SHIBAGAKI YUGO 柴垣有吾 所属 医学部医学科 腎臓・高血圧内科 職種 主任教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 高齢CKD患者の身体機能特性とその維持. |
会議名 | 第45回日本腎臓学会東部学術集会 |
主催者 | 日本腎臓学会 |
学会区分 | 地方会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | シンポジウム・ワークショップ・パネル(公募) |
発表者・共同発表者 | ◎平木 幸治,柴垣 有吾 |
発表年月日 | 2015/10/02 |
開催地 (都市, 国名) | 東京都 |
概要 | 近年、CKD患者の身体機能低下と予後との密接な関連が報告されている。我々も保存期CKD患者の身体機能低下を多く経験し、その臨床研究を行ってきた。その結果、透析期は勿論、保存期CKDステージ4からすでに身体機能指標(上下肢筋力、バランス機能、歩行速度)はすべて低下していた。特に、ステージの進行した高齢女性の下肢筋力は、歩行自立に必要な下肢筋力程度にまで低下していた。したがって、すでに高度な身体機能低下が完成した透析期ではなく、保存期からの運動介入の必要性が示唆された。
しかし、CKD患者の運動療法やその方法論に確立されたものはなく、以前は運動が腎機能低下の懸念から制限される傾向にすらあった。我々は中等度の運動負荷は腎機能に悪影響を及ぼさない結果を得て、保存期CKD患者(ステージ3-4)に対する1年間の運動療法の安全性とその有効性に関するRCTを行った。この介入の特徴は上下肢筋力トレーニングも併用するが、主は1日身体活動量の目標を設定し、結果を歩数計で確認する、患者主体的かつ在宅ベースのものである。しかし、保存期CKD患者に長期的な運動負荷を与えても、腎機能を悪化させることなく上下肢筋力を改善することができた。このような実行可能性の高い運動介入でも高い効果を得られることは重要である。現在はさらに身体機能と認知機能の関連や高度な身体機能低下例における運動介入と栄養介入の効果を検討しているところである。 本講演では高齢CKD患者の身体機能特性を示し、その維持を目的とした運動療法の実際について述べる。 |