研究者情報 | |
コイタバシ ケンイチロウ
KOITABASHI KENICHIRO 小板橋賢一郎 所属 医学部医学科 腎臓・高血圧内科 職種 助教 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 腎移植レシピエントにおける術前ワクチン接種の現状. |
会議名 | 第51回日本移植学会総会 |
主催者 | 日本移植学会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎谷澤 雅彦,小板橋 賢一朗,櫻井 裕子,工藤 浩也,中澤 龍斗,佐々木 秀郎,力石 辰也,柴垣 有吾 |
発表年月日 | 2015/10/02 |
開催地 (都市, 国名) | 熊本市 |
学会抄録 | 移植 50巻総会臨時,329 2015 |
概要 | 【はじめに】腎移植後は免疫抑制薬を終生内服するために生ワクチン接種は禁忌となり、移植前の接種が望ましいと考えられる。またB 型肝炎や肺炎球薗は不活化ワクチンであり移植後の接種も可能であるが、移植に関わらずCKD 患者は接種推奨されている。そこで当院における移植前の各種ウイルス抗体価とワクチン接種率・抗体獲得率について検討する。【方法】2009年10月から2015年5月までに当院で生体腎移植を行った連続 80名について、初診時の各ウイルス抗体価の状況、ワクチン接種率、移植直前の抗体獲得率を調べた。当院では抗体陰性のワクチン接種は全例で 術前評価中に接種する方針としている。【結果】初診時の抗体価陽性率はムンプス67.5%、風疹
85%、麻疹95%、水痘帯状癌疹97.5% であり、ワクチン接種により術直前の抗体陽性率は 80%、98.8% 、96.3%、98.8% まで上昇していた。既感染を含む HB8 抗体陽性は 7 名 (8.8%) であり、HBV ワクチン接種が必要な 73 人中、接種が行えたのは 28 名 (38.4%)に留まっていた。しかし経年的に HBV ワクチン接種率(および接種した患者の抗体獲得率)は良好となっており、2010 年の接種率 0% に対し、 14 年 69% (44.4%)、 15 年 71% (100%) まで上昇していた。【まとめ】生ワクチンの抗体獲得率は良好であるが、HBV ワクチンの接種率と抗体獲得率は低い。さらに HBVワクチンの接種率を向上させる方策を検討する必要がある。 |