研究者情報 | |
シバガキ ユウゴ
SHIBAGAKI YUGO 柴垣有吾 所属 医学部医学科 腎臓・高血圧内科 職種 主任教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 保存期腎不全患者におけるホモシステインと動脈硬化の関連に関する検討. |
会議名 | 第58回日本腎臓学会学術総会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | ポスター掲示 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎櫻田 勉,大石大輔,小板橋賢一郎,冨永直人,白井小百合,柴垣有吾 |
発表年月日 | 2015/06/05 |
開催地 (都市, 国名) | 名古屋市 |
学会抄録 | 日本腎臓学会誌 57(3),526 2015 |
概要 | 【目的】透析患者におけるホモシステインと動脈硬化との関連についてはこれまで多く報告されているものの,保存期腎不全患者を対象とした研究は少ない。今回我々は保存期腎不全患者におけるホモシステインと動脈硬化との関連を明らかにすることを目的とした。【方法】2011年1月から2014年12月までに入院した保存期腎不全患者のうち,血中ホモシステイン濃度と頸動脈超音波を同時に調べた患者を対象とし,ホモシステインと最大頸動脈内膜中膜肥厚(Max-IMT)およびプラークスコア(PS)の相関について検討した。【結果】対象患者は142名(男性103名,女性39名,年齢70歳,糖尿病62名,eGFR22.4ml/min/1.73m2)であり,ホモシステイン濃度は18.8±7.0nmol/mL,Max-IMT0.87±0.30mm,PS6.3±5.1であった。ホモシステインはeGFRと負の相関を示していた(r=-0.532,p<0.001)。PSとMax-IMTには有意な正の相関が認められたものの(r=0.435,p<0.001),p=0.440),ホモシステインとMax-IMTには相関は認めず(r=0.065,p=0.440),ホモシステインとPSにも相関は認められなかった(r= 0.151,p=0.073)。【結論】保存期腎不全患者における動脈硬化の進行に高ホモシステイン血症が関与していない可能性がある。 |