シバガキ ユウゴ   SHIBAGAKI YUGO
  柴垣有吾
   所属   医学部医学科 腎臓・高血圧内科
   職種   主任教授
言語種別 日本語
発表タイトル AKI急性期の尿中L-FABPは、AKI後慢性期の尿細管間質障害の程度を反映する.
会議名 第58回日本腎臓学会学術総会
主催者 日本腎臓学会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 ポスター掲示
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎久道 三佳子,池森 敦子,菅谷 健,平田 和明,木村 健二郎,柴垣 有吾
発表年月日 2015/06/06
開催地
(都市, 国名)
名古屋市
学会抄録 日本腎臓学会誌 57(3),573 2015
概要 【目的】急性腎傷害(AKI)は、尿細管間質障害(TID)を発症し、その後慢性腎臓病(CKD)へと進展するため、AKI急性期にその後のCKD発症を予測するバイオマーカーが求められている。本研究では、AKI急性期の尿中L-FABPが、慢性期のTIDの程度を反映することを、AKI重症度の異なるマウス虚血再灌流(I/R)モデルを用いて明らかにする。【方法】尿中L-FBPを評価するため、ヒトL-FABP染色体遺伝子導入(Tg)マウスを使用した。左腎動静脈茎を20分または30分間クランプした。クランプ除去後、右腎を摘出し、40日後に左腎を摘出した。【結果】I/R 40日後(慢性期)の腎機能(BUN、Cr)は、I/R30分群において、I/R20分群と比較し、有意な低下を認め、炎症性サイトカイン産生、腎炎症・線維化の程度もI/R30分群で有意に強かった。尿中L-FABP排泄は、I/R20分群およびI/R30分群の両群で、I/R 24時間において、前値と比較し有意に増加し、その増加の程度は、慢性期のTIDの程度と有意な相関を認めた。【結論】AKI急性期の尿中L-FABPは、慢性期のTID障害の程度を正確に反映する事が示された。