イケモリ アツコ   IKEMORI ATSUKO
  池森敦子
   所属   医学部医学科 解剖学(機能組織)
   職種   主任教授
言語種別 日本語
発表タイトル ラテックス免疫比濁法により測定された尿中L-FABPの臨床的有用性―ELISA測定と比較して.
会議名 第58回日本腎臓学会学術総会
主催者 日本腎臓学会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 ポスター掲示
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎池森(上條)敦子,菅谷 健,星野 誠子,松井 勝臣,木村 健二郎,柴垣 有吾
発表年月日 2015/06/06
開催地
(都市, 国名)
名古屋市
学会抄録 日本腎臓学会誌 57(3),572 2015
概要 【目的】尿中L-FABPは、保険収載されている尿細管障害マーカーである。しかし、その測定は、ELISAで行われ、測定時間が2時間程度かかるため、実臨床における急性期の病態把握には、不向きである。そこで、積水メディカル(株)と共同で、汎用自動分析装置に適用可能なラテックス免疫比濁法(LTIA)による尿中L-FABPの測定試薬「ノルディアL-FABP」を開発した。本研究では、LTIAとELISAにより測定された尿中L-FABP値の整合性の有無を検討した。【方法】対象は、外来通院中の慢性腎臓病患者86人。外来受診時の随時尿を使用し、尿中L-FABPをLTIAとELISA(レナプロL-FABPテストTMB)の2種類で測定し、その相関を解析した。また、他のマーカー(尿アルブミン、尿NAG)との相関も検討した。【結果】LTIAで測定された尿中L-FABP値は、従来のELISAで測定された値と極めて高い相関を示した(r=0.93,p<0.0001)。LTIAで測定された尿中L-FABP値は、尿アルブミン(r=0.61)と尿NAG(r=0.43)とも有意な相関を示した。【結論】尿中L-FABPは、ラテックス免疫比濁法により30分以内で測定可能であることが示された。今後、尿中L-FABPは、より一層実地診療で有用なマーカーになると考えられる。