シバガキ ユウゴ   SHIBAGAKI YUGO
  柴垣有吾
   所属   医学部医学科 腎臓・高血圧内科
   職種   主任教授
言語種別 日本語
発表タイトル かかりつけ医から腎臓専門医へのCKD患者初診依頼の実態.
会議名 第58回日本腎臓学会学術総会
主催者 日本腎臓学会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 口頭
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎小坂 志保,片桐 由紀子,舩木 由香,西 慎一,柴垣 有吾,星野 純一,高橋 和男,塚本 尚子
発表年月日 2015/06/05
開催地
(都市, 国名)
名古屋市
学会抄録 日本腎臓学会誌 57(3),493 2015
概要 目的:かかりつけ医から腎臓専門医への初診依頼時の現況を調査し,地域連携のあり方を検討する.方法:全国の腎臓専門医に質問紙調査を行った.項目は,対象者属性,初診依頼時のstage,尿蛋白,依頼時期の適切さ,依頼前のCKD管理状況とし,記述統計と地域差を検討した.結果:233/1903名を分析対象とした.初依頼時のCKD stage(%)は,1-2:17.4±23.1/3a:16.1±13.6/3b:21.0±12.5/4:26.3±16.4/5:19.2±18.5であった.尿蛋白(%)は正常21.1±21.6/中等度54.7±20.8/高度24.2±17.8であった.依頼時期の適切さ(%)は,適切51.7±26.4/尚早10.5±13.0/遅延37.8±25.5であり,依頼時期(適切)で地域差が見られた.CKD管理状況(点)は,血圧5.0±2.2,塩分3.6±2.1,体重4.2±2.0,水分4.3±2.1,蛋白制限3.5±2.0,貧血3.6±1.9,尿酸4.4±2.1,電解質4.6±2.0であり,血圧管理で地域差が見られた.結論:初診依頼時の実態は,腎臓専門医に診療がシフトすべきstage3b・尿蛋白中等度以降が約7割であるが,stage4-5の進行後依頼が4割以上を占め,依頼遅延の割合とほぼ一致した.CKD管理は塩分/蛋白制限での食事管理不足,血圧管理には地域差もある為,今後の地域連携では,初依頼までの生活管理も提示し予後改善に努める必要性が示唆された.