研究者情報 | |
シバガキ ユウゴ
SHIBAGAKI YUGO 柴垣有吾 所属 医学部医学科 腎臓・高血圧内科 職種 主任教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | AKIの未来 腎臓内科医が携わるAKI診療のあり方. |
会議名 | 第58回日本腎臓学会学術総会 |
主催者 | 日本腎臓学会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | シンポジウム・ワークショップ・パネル(その他) |
発表者・共同発表者 | ◎柴垣 有吾 |
発表年月日 | 2015/06/06 |
開催地 (都市, 国名) | 名古屋市 |
学会抄録 | 日本腎臓学会誌 57(3),452 2015 |
概要 | 最近の急性腎不全ARFから急性腎傷害AKIへのパラダイムシフトは、残念ながら腎臓内科医よりも集中治療医(あるいはCritical care nephrologist)に主導されてきた感が強い。この理由としてはARFの効果的治療法が無く、単に回復を待つだけ、せいぜい(腎臓内科医がそれ程得意とはしない)急性血液浄化療法を行いながら管理をする程度であったことが大きい。しかし、より早期にAKIを診断する重要性が認識され、それ以前に予防策を講じることがより望ましいという点、高齢CKD患者が最もハイリスクであるという知見、あるいはAKIの予後が以前考えられている以上に悪く、慢性化、末期腎不全への移行や生命予後にすら大きく影響することが分かった現在、腎機能温存やCKD進行抑制への対応を得意とし、高齢CKD患者診療に最も力を注いでいる腎臓内科医の役割が再認識されてきている。特に、AKIの予防やAKI発症後の長期的管理により腎臓内科医が関わる必要があると思われ、ガイドライン作成にも重要な役割を果たすべきである。さらに、AKIはどの診療科においても発生する性質のものであることから、腎臓内科という診療科に腎臓専門医は留まらず、他科診療にレスポンス良く機動的に携わることが求められており、コンサルテーション部門の創設やCritical care nephrologistの養成が急務である。 |