キムラ ケンジロウ   KIMURA KENJIRO
  木村健二郎
   所属   医学部医学科 腎臓・高血圧内科
   職種   客員教授
言語種別 日本語
発表タイトル アンジオテンシンII投与腎障害モデルにおけるSGLT2阻害薬の腎保護作用の検討.
会議名 第58回日本腎臓学会学術総会
主催者 日本腎臓学会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 ポスター掲示
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎久道 三佳子,池森 敦子,菅谷 健,平田 和明,木村 健二郎,柴垣 有吾
発表年月日 2015/06/05
開催地
(都市, 国名)
名古屋市
学会抄録 日本腎臓学会誌 57(3),537 2015
概要 【目的】アンジオテンシンII(Ang II)は、腎内RAS活性化を惹起させ、腎障害を進展させるが、その作用は、近位尿細管のNa再吸収増加により増強する。SGLT2阻害薬は、近位尿細管のNa再吸収を抑制するため、腎内RASの活性化を抑制する可能性がある。本研究は、Ang II投与腎障害モデルにおけるSGLT2阻害薬の腎保護作用を明らかにする事を目的とする。【方法】Ang IIを充填した浸透圧ポンプをマウスの皮下に埋め込み、Ang IIを2週間投与した。Ang II投与マウスは、SGLT2阻害薬を連日経口投与された群(Ang II+SGLT2)および溶媒を投与された群(Ang II)の2群に分けられた。【結果】腎臓でのSGLT2遺伝子発現は、Ang II投与群で、Ang II非投与群に比べ、有意に減少したが、Ang II+SGLT2群では、positive feedbackにより、Ang II群に比べ有意に増加した。尿中アルブミン排泄は、Ang II+SGLT2群では、Ang II群に比べ有意に低下し、尿細管間質への炎症細胞浸潤や尿細管間質障害は軽減された。【結論】Ang II投与腎障害モデルにおいて、SGLT2阻害薬は腎保護的に作用する事が示された。