研究者情報 | |
スエマツ ナオヤ
SUEMATSU NAOYA 末松直也 所属 医学部医学科 化学 職種 特任教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 腎臓おけるLayilinの発現およびIgA腎症との関連の検討. |
会議名 | 第58回日本腎臓学会学術総会 |
主催者 | 日本腎臓学会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | ポスター掲示 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎安達 崇之,柴垣 有吾,池森 敦子,有戸 光美,黒川 真奈絵,末松 直也,岡本 一起,加藤 智啓 |
発表年月日 | 2015/06/05 |
開催地 (都市, 国名) | 名古屋市 |
学会抄録 | 日本腎臓学会誌 57(3),533 2015 |
概要 | 【背景と目的】Layilin(LAYN)は、ヒアルロン酸の受容体とされる膜蛋白で、ヒトでは肺、軟骨、滑膜等に発現していることが報告されている。しかし、腎臓における発現の有無や、腎疾患への関与は全く不明である。そこで、本研究では移植腎およびIgA腎症患者生検腎組織でのLAYNの発現を検討した。さらに、マウスを用いてTNF-αの腎臓LAYN発現に対する影響を検討した。【方法および結果】LAYNの免疫染色により、ヒト腎組織でLAYNが発現していることが確認された。また、IgA腎症患者の生検腎組織の検討では、組織学的重症度の高い患者でLAYN発現が増強していることが判明した。また、マウス腹腔にTNF-αを投与したところ、腎組織におけるLAYNの発現が増強した。さらに、LAYNの蛍光染色では、核周囲の細胞質に豊富に存在することが観察された。【考察】LAYNは腎組織に存在し、IgA腎症で発現が増強、およびIgA腎症に関与するとの報告のあるTNF-αでLAYN発現が増強することから、LAYNがIgA腎症の病態に関与する可能性が示された。また、LAYNは細胞質に豊富に存在することからヒアルロン酸受容体として以外の機能を持つ可能性も考えられた。 |