研究者情報 | |
シバガキ ユウゴ
SHIBAGAKI YUGO 柴垣有吾 所属 医学部医学科 腎臓・高血圧内科 職種 主任教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 腎機能低下例におけるIgA腎症に対するステロイド療法の予後に関する検討. |
会議名 | 第58回日本腎臓学会学術総会 |
主催者 | 日本腎臓学会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | ポスター掲示 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎白井 小百合,安田 隆,佐藤 浩司,市川 大介,末木 志奈,松井 勝臣,今井 直彦,櫻田 勉,柴垣 有吾 |
発表年月日 | 2015/06/05 |
開催地 (都市, 国名) | 名古屋市 |
学会抄録 | 日本腎臓学会誌 57(3),514 2015 |
概要 | 【目的】IgA腎症の治療において、腎機能低下症例に対しどの段階まで積極的な治療を行い、腎予後の改善が見込まれるかに関し、明確なevidenceはない。我々は、腎機能低下例のステロイド療法の有無による長期予後を検討した。【対象】IgA腎症後ろ向きコホートに登録された症例のうち、CKDの326症例(男性186例、女性140例)を対象とした。年齢51.2±13.8歳、尿蛋白1.63±1.67g/日、eGFR 43.9±12.0、観察期間は5.66±3.48年であった。ステロイド群は156例、保存的治療群は170例であった。eGFRをイ 45-59、ロ 30-44、ハ 29以下の3群にわけ、血清Crの1.5倍化とΔeGFR(ml/min/1.73平米/年)を解析した。【結果】イ群で、ステロイド群が保存的治療群に比べとエンドポイント到達率が有意に少なく(P=0.011)、ハ群においても同様の傾向(P=0.058)があった。ΔeGFRは、イ群でステロイド群(0.20)が保存的治療群(1.59)に比べ有意に低値を示した(P=0.001)。【結論】eGFR45以上の症例では、ステロイド治療により予後を改善させる事が示唆されたが、eGFR29以下の症例においても改善が期待される症例がある。今後それらの特徴を詳細に調査する必要があると思われる。 |