研究者情報 | |
マツモト ノブユキ
MATSUMOTO NOBUYUKI 松本伸行 所属 医学部医学科 消化器内科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 卒後初期臨床研修におけるルーブリックを用いたポートフォリオ総括評価の試み |
会議名 | 第46回日本医学教育学会大会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎望月篤, 田中克之, 松本伸行, 東郷建, 箕輪良行, 伊野美幸 |
発表年月日 | 2014/07/18 |
開催地 (都市, 国名) | 和歌山県和歌山市 |
学会抄録 | 医学教育 45,102 |
概要 | [目的]本学の初期臨床研修では成長の軌跡や成果を一元化しておくことが大切と考え、研修ポートフォリオを形成的および総括的評価に活用してきた.ポートフォリオ導入開始10年を迎えるに当たって修了評価の見直しを行い,平成24年度から新たに研修修了基準(ルーブリック)を設定し,当該プログラムの修了者に対して新評価法による修了判定を行った.[対象と方法]平成26年3月に研修を修了した研修医43名を対象とした.研修医には採用前や入職時に予め研修修了基準(ルーブリック)を示した.ルーブリックによる評価は,研修履修状況,データ収集,診療手技,教育的プログラム等への参加状況,自己分析,研修態度の6項目について5段階(レベル1~5)評価を行い,各項目について合致する事項に印を付け,総合的に印が最も多いレベルを到達レベルとした.審査は各研修医に対し2名の指導医が行い,レベル1と判定した場合には未修了とした.又,従来の評価法との相関の有無を検討する目的に従来法による評価も併せて施行した.従来法は,ポートフォリオの構成(4項目),内容(5項目),全体を通しての評価(6項目)の計15項目について5段階評価を行い,75点満点(15項目×5段階)とした.[結果]新評価法では,指導医2名による評価の平均値は4.4(2.0~5.0)であり,未修了(レベル1)と判定された者はいなかった.一方,従来法では得点の平均値57.1点(34.5~74.0)であった.尚,従来法での得点上位5名中4名は新評価法でレベル5であった.[結語]新旧評価法による順位は近似していたが,評価の観点が新旧評価法で異なっている可能性があり,新旧評価法両者を併せた評価が望ましいと考えられた.又,ルーブリックによる到達度評価の妥当性についてはレベル分けが難しい項目があり,ルーブリックの記載内容を更に検討する必要があると考える. |