アライ タケシ   ARAI TAKESHI
  新井 猛
   所属   医学部医学科 整形外科学
   職種   臨床教授
論文種別 症例報告
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 正中神経に生じたFibrolipomatous hamartomaの2例
掲載誌名 正式名:日本マイクロサージャリー学会会誌
略  称:日本マイクロ会誌
ISSNコード:21859949/09164936
掲載区分国内
出版社名 春恒社
巻・号・頁 29,93-96頁
著者・共著者 内藤利仁, 清水弘之, 新井猛, 田中雅尋, 三澤寛子, 小山亮太, 西村敏, 仁木久照
発行年月 2016/06
概要 まれな正中神経に生じたFibrolipomatous hamartoma(FLH)の2例を報告する。症例1は31歳,男性。右示・中指のしびれと手掌部腫脹を認め,正中神経領域の知覚低下と母指対立運動障害を認めた。MRIより神経鞘腫を疑い手根管開放術と生検術を行った。病理所見ではFLHに一致する所見であった。術後1カ月でもしびれが強く,腫瘍を含めた約18cmの神経切除と両側腓腹神経による神経移植および環指FDSによる母指対立再建術を施行した。術後13年,知覚はほぼ回復し,母指対立運動も可能である。症例2は20歳,男性.右手掌部のしびれと正中神経領域の知覚低下を認めた。MRIよりFLHの診断で手根管開放術を施行した。術後3年,しびれは残存するも腫瘍の増大は認めていない。正中神経に発生したFLHは手根管開放術による治療が一般的であるが,症例1では腫大と感覚障害が強く,正中神経切除と再建術を施行し良好な結果を得た。