研究者情報 | |
シバガキ ユウゴ
SHIBAGAKI YUGO 柴垣有吾 所属 医学部医学科 腎臓・高血圧内科 職種 主任教授 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 遷延する好酸球増多症により糞線虫を診断しえた血液透析患者の1例(原著論文/症例報告). |
掲載誌名 | 正式名:日本透析医学会雑誌 ISSNコード:13403451 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 48(11),657-332頁 |
著者・共著者 | 安達 崇之, 町田 慎治, 佐々木 彰, 上原 圭太, 関谷 秀介, 安田 隆, 柴垣 有吾 |
発行年月 | 2015/11 |
概要 | Abstract:症例は80歳女性。糖尿病合併末期腎不全にて8年前より維持透析中の患者であり、夜間に転倒、歩行困難となったため、当院救命センターへ搬送となった。重度な外傷などはないものの、炎症反応、軽度意識障害が持続するため、精査目的に腎臓内科へ転科となった。各種検査で、細菌・ウィルス感染症、膠原病、悪性腫瘍は否定的であった。病歴を振り返ると、透析導入初期より好酸球増多症を認め、薬剤や透析機器に対するアレルギー反応が疑われ、調整が行われていたが改善はなく、特発性好酸球増多症との診断で、ステロイドが投与されていた。今回の入院時も好酸球増多症が持続していたため、詳細な鑑別を行い、その一環として寄生虫疾患の検索を施行し、便より糞線虫を検出した。呼吸器・消化器含む、糞線虫症による臓器障害の所見は否定的であった。透析患者における原因不明の好酸球増多時には、頻発地域でなくて寄生虫疾患の除外が必要と考えられた。(著者抄録) |