研究者情報 | |
アライ タケシ
ARAI TAKESHI 新井 猛 所属 医学部医学科 整形外科学 職種 臨床教授 |
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論文種別 | 総説・解説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
招待論文 | 招待あり |
表題 | テニス肘難治化の病態としての滑膜ひだ |
掲載誌名 | 正式名:臨床整形外科 ISSNコード:05570433 |
出版社名 | 医学書院 |
巻・号・頁 | 50,333-337頁 |
著者・共著者 | 新井猛 |
担当区分 | 筆頭著者 |
発行年月 | 2015/04 |
概要 | 上腕骨外側上顆炎は短橈側手根伸筋 (ECRB) 起始部のenthesopathyであるが,約1年の保存的治療抵抗例では手術的治療が行われる。著者は2005年から2015年1月までに保存的治療抵抗例77例82肘に関節鏡視下手術を施行してきた。前方鏡視所見ではECRB 変性所見,関節内滑膜炎,肘関節動態時の滑膜ひだ所見,腕橈関節変性所見に注目し,後方ソフトスポットからの鏡視所見では腕橈関節後方から後外側にかけての滑膜ひだ所見,ECRB 起始部変性所見,橈骨頭変性所見に注目し処置を行っている。鏡視所見から上腕骨外側上顆炎が難治性となる病態についてであるが,鏡視所見では腕橈関節後方に存在する滑膜ひだや滑膜ひだの関わる腕橈関節後方での退行性変化がみられる例が多く,滑膜ひだの関与による関節内の関節軟骨変性や滑膜炎など変形関節症の初期変化が惹起されていることが示唆される。 |